THE BIG ISSUE

以前から買ってみたいと思っていた雑誌。
THE BIG ISSUE」を初めて購入。

この雑誌はホームレスの人しか売り手になれないという、ちょっと変わった販売形態の雑誌。
内容は国際記事、特集記事、エンタテインメント記事の3つがメイン。
定価は200円で、そのうちの110円が売った人の収入になる。

1年くらい前にTVのドキュメンタリー番組で取り上げられた事もあったので、この雑誌の事はその時から知っていたんだけどなかなか機会がなくって今日まで手にする事が出来なかった。
…いや、機会がなかったというよりはホームレスにどう接すればいいのか分からなかったから、避けてきていたと言った方が正直なところかも知れない。

駅前で毎日のようにこの雑誌のサンプルを高々と片手で掲げているホームレスのおじさん。
ボクの父親と同じくらいの年齢だろうか。

「1冊下さい。」

ボクがそう声を掛けると、おじさんは「ありがとうございます」と言って雑誌を1冊渡し、ペコリとお辞儀をしてくれた。

普通だ。普通の人だ。
ホームレスだけど普通の人なんだ…。
ただ、そう思った。

色んな事情があってホームレスになってしまう人はいるんだと思うけど、この雑誌を売っているホームレスは一味違うと、ボクは思う。

ドキュメンタリー番組を見たのが結構前なので正確さには欠けるが、確か初めて売り手になる際に出版社は10冊ほど無償でこの雑誌を渡してくれる。
全部売り切れば2000円が売り手に入る。
その代わり、2回目以降からはこの雑誌を1冊につき90円払って自分のお金で仕入れる必要がある。

最初に得た収入を全部自分の好きな事に使ってしまうのも自由。
だけど、お金が無くなったら本を仕入れる事が出来なくなる。
売り手を続ける為には本を仕入れるお金だけは残して生活し、じょじょに販売数を増やして収入を安定させていくしかない。
でも、これって普通に会社で勤めている人と同じ考えだよね。

自分に厳しくなれる人はホームレスだろうと、一流企業の社員だろうと変わんない。
同じだけカッコイイ。
夢や目的や野心があるから自分に厳しくなれる。

それが出来ない人はホームレスでも、一流企業の社員でも、どこに行ってもダメな人。
そんな人の夢とか野心とかって戯言にしか聞こえない。

ボクに「THE BIG ISSUE」を売ってくれたおじさんはいつも駅前で立っている。
仕入れる冊数が増えるだけおじさんは夢に近づいている証拠なんだ。
おじさんの中にはどんな野心があるんだろう。
想像するとちょっとワクワクする。

自分に甘くなったり挫けそうになったら、またあのおじさんから買おう。
そう思った。

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