使い処の難しい言葉

「まぁ、本人も悪気があったわけじゃないと思うよ。」

誰かが誰かを傷つけた時なんかに、傷つけた人を擁護する意味でたまに耳にする言葉だけど、意外と使い処が難しいと思った。
…と言うのも「悪気がない」ということは、この例で言うと「人を傷つけても人の痛みに気付けない人だから仕方ないです」という意味にも取れる。
擁護したつもりが、実はかなり人をバカにした言葉になってしまう可能性がある。

今度は自分で「すみません。悪気は無かったんです。」と言った場合はどうだろう?
自分で自分を擁護している上に、自分はバカですって言ってるように思う。
この場合は、ただ「すみません。」とだけ伝えるだけの方が正しいのかも知れない。

相手の誤解を解くために瞬間的に口から出る言葉は、人のためであっても自分のためであっても、こんなにも誤解を生む可能性を秘めているのかと思うと安易に発してはいけないものだと思った。
そして、出来ることならこの「悪気はない」という言葉を一生使わずに自分の中で永遠に封印しておきたいとすら思った。

そんな事をトイレの便器にまたがって真剣に考えていた。
トイレットペーパーを3メートルくらい使ってしまったが、
悪気は全くない。

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